ディスコグラフィー

littlefabre612

リトルファーブル

2013.8.7 

  1. ドーナツ
  2. リトルファーブル
  3. 永遠
  4. TEN
  5. 二人
  6. 遥かなる Back in the Days
  7. あれから
  8. HOPE STREET

1. ドーナツ

前々から「子供の誕生」をテーマにした曲を書いてみたいと思ってはいたものの、その機会というのは一生のうち1回あるかないかですから、当然(絶対良い曲を書きたい!そんなお前に期待大!)と"鼻息の荒いシマウマ"になります。どんな風に書いたら良いだろうか、と悩みに悩み、溜息まじりで枕に突っ伏して、時には夕焼けの美しさに涙を流し、なんでもないようなことが幸せだったと思ってみたり、愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないと呟いてみたり。そして、結局曲が出来る手掛かりも全く掴めないまま……二人目の子供が生まれました(笑) そんな訳でこの曲は二人目の子供が生まれた日の光景を歌っています。

 

2. リトルファーブル

小さな男の子というのは、(これはきっとみんながそうだと思いますが)虫にやたらと執着します。テントウ虫を見つけては大はしゃぎ、(大人では大多数が苦手な)蜘蛛やミミズを見つけても歓喜の雄叫びをあげる程です。興奮し始めると、なかなか家に帰ることが出来ませんで、私はいつも途方に暮れています…という感じの曲に結果的にはなりましたが、書き直す前の歌詞はもう全然違うことを書いてまして、栗きんとんはめちゃくちゃ甘いんだぜとか、カルボナーラは胃にもたれるぞとか、ビリーホリデイは月曜日でもビリーホリデイなんだぜ!などと言葉の響きのみで進行していく「ナンセンスの極み」みたいな曲を目指していました。それが8割程まで書いたところでどうにもこうにも進まない行き詰まりを感じまして、最初から書き直してみることに。一行目の「見ればそこらに咲いたクチナシ」を残して、栗きんとん以外を想像してみよう… クチナシ → 花壇 → 蟻が大集合 → 子供大喜び → 父困る となりました。子供も思い通りにはいかないですが、曲作りも思い通りにはいきません。でもそのお陰で想像だにしない展開、楽しさが待っていたりもするので、やっぱりいいもんですね、ってこれ解説になっています?

 

3. 永遠

段々とギターで曲作りをする事に限界を感じて来まして、 部屋の片隅で平置き専門の本棚と化していた我が家の電子ピアノがようやく「本棚以外の何か」として機能し始める事になった、記念すべき一曲目です。 "きっと大きな家なんて無理で 小さな中古の一軒家"という歌詞は我ながら面白いのが書けたなぁと気に入っていたんですが、友人から「都内じゃ中古の一軒家もなかなか難しいよ」と言われ、衝撃を受けました。感覚って人に言われて初めて気がつくものですね。という訳で、”都内以外”に住んでいる気持ちで聴くことが大切です。

 

4. TEN

「吉田拓郎さんの "結婚しようよ" みたいな、結婚式に歌いたくなる楽しい曲を作ろう!」という意気込みで書き始めたんですが、目論見からは脱線し、結婚式にはどうにも似合わない、むしろスウィートテンダイヤモンドにぴったりの曲に仕上がりました。(リトルファーブルと同様に)やはり人生は思い通りにはいかないものです。どなたかが結婚十年目の記念日にと「TEN」を流しながらお祝いをしてくれたら、私のモヤモヤが晴れて行く事でしょう。ちなみに、最後の「愛してる」という歌詞ですが、当初はまぁこれがとにかく恥ずかしくて、何十パターンと他の言葉を合わせてみましたが、結局この形に収まりました。この曲は割と男性からの支持が高い印象があるので、素直に嬉しく思います。

 

5. 二人

「出来ちゃった結婚の歌を書こう!」そんな気持ちで書き始めた曲です。なのに浮んでくる言葉はご懐妊から遠く、ひたすらセンチメンタルな方向へ進みそうになるんです。(そうじゃないんだ、そっちじゃないんだ)と呼び止めても、とにかく登場人物が妊娠してくれないんです。おかしいなーおかしいなーなんでかなーなんだかなーと思ったら、そうでした、私は出来ちゃった結婚していないんです!こりゃ困ったぞ、と言うことで経験者の友達を招集。理由も伝えず食事に誘い、さりげなくそのあたりのお話を聞きました。そして家に帰ってからその友人になったつもりで歌詞を書きあげた、というエピソードがあります。もちろんその日の食事代は私が払いましたよ、なんて話は興味ないかもしれませんが保身のため一応伝えさせてください。そしてこの際ですからこれも伝えたい。「この身に触れた指先がほら ぼやけた夢を結ぼうとする」ここは、我ながらよくかけたぞ、と未だに自画自賛しています。もっとみんな褒めてくれたらいいのにな、、と私は部屋の片隅で震えています。

 

6. 遥かなる Back in the Days

前作のCARAMELISEに収録した「遥かなる」は、アコースティックギターとカホンのみのごくシンプルな構成でしたが、この曲の持つ世界観はもっと違うアレンジにしても合う筈だと思い、再チャレンジすることに。リハーサルの時にベース伊賀航さんとエンジニアの平野さんが、「ダニエルラノワ」というミュージシャンをキーワードとして提案して、みんながそれに呼応する形でアレンジの方向性が決まっていったんですが、私は「ダニエルラノワ」を知らなかったので、ダニエルラドクリフ君を思い浮かべながらギターを弾きました。なのでそこかしこにハリーポッターが感じられると思います。

 

7. あれから

震災に纏わる曲でライブでは説明しながら歌うことが多いです。祈るような気持ちで書いて、出来るだけ優しく歌いました。

 

8. HOPE STREET

「リトルファーブル」収録曲は、全て震災の後に書いたものですが、その中でも一番最初に書いたのがこのHOPE STREETでした。新たな旅立ちを歌っているというよりは、スタートした後の話でしょうか。メロディーができた頃は「よし!夏っぽい歌詞を書くぜ」と息巻いていましたが、一行目にして夏が終わってしまいます。人生とは思い通りには…(省略)

歌詞の「覚えたばっかのガラクタで 思いの丈 空に響かせる」はギターのことを言ってるんですが、これは伝わってるのかな。今度誰かに質問してみよう。あと、「いつか見た映画みたいに 言葉もなく ただ道を行く」とは「フォレストガンプ」のマラソンのシーンのこと。なのでこの曲をランニング時に聞いているというあなた、きっと天才!

-MUSICIANS-
Piano&Organ: シーナアキコ
Piano: t.o.No
A.Gt & E.Gt: Shun Shun
E.Gt: 鈴木孝夫 (RISINGTONES)
E.Gt: 星川薫
Pedal Steel: 宮下広輔
Per: 豊田稔
Per.&Glockenspiel: 的場響子

Flute: ヤマカミヒトミ
Sax: 松崎和訓
Bass: 伊賀航
Bass: MAH (光風 & GREEN MASSIVE)
Drums: 岡田梨沙 (D.W.ニコルズ)
Drums: 只熊良介 (chocolatre)
Drums: 脇山広介
Drums: 宮良直哉 (The Cavemans)
Accordion: 小西英理 (copa salvo)

Violin: 江藤有希、銘苅麻野、禹貴惠
Viola: 田中景子
Cello: 吉良都、 橋本歩
Chorus: 千尋


Recorded 内田伸弥(内田音響研究所)
Recorded, Mixed. Mastered
平野栄二 (Studio Happiness)